瀬戸物職人物語
ーこの作品はフィクションです。実際の事件、団体、くまモンには関係ありませんー
時は昔!
とある少年は立身出世のために生まれた村を飛び出して、町に向かう電車に乗り込みました。
待ってろ母ちゃん。おいらァいつかその村に!でっけぇ錦を飾ってやる!
ガタンガタンと心地よいリズムで電車は揺れ、いつしか少年は眠気に誘われ夢の中。
ああ、まどろみの中に映るのは、離れた故郷の情景ばかり。美しい阿蘇山に無邪気に泳ぐイルカたち。てやんでぃ、涙が出てきちまった!
次に思い出すは離れた故郷の食べ物たち。からし蓮根に赤ナス西瓜、馬刺しにトマトにいきなり団子。てやんでぃ、ヨダレがとまらねぇや!
目が覚め気付くとそこは見知らぬ駅
いけねぇ、ここはどこだろう。とりあえず引き返さなきゃなんねぇや
次の電車が到着するまで、ちょっとベンチで一休み
どんな豪傑も眠気にゃ勝てぬ
気付けば再び夢の中
ばっ!気が付いたら真っ暗だ!電車はまだあるのかな?
駅員に聞くも答えは否。終電逃して途方に暮れる少年
とりあえず、宿を探さなきゃあナ。
宿を探して駅を出ます。
しかして降りたその駅で、彼は運命の出会いをする
なんてぇキレイな焼き物だ。眺めるだけで心の奥が震えらァ。
決めた、おいらぁココで職人になる!
故郷に錦は飾らねェが、代わりに立派な皿を飾ってやらァ!
待ってろかあちゃん、その湯のみ。今に豪華にしてやるぜ!
土をこねこね、炭をくべ、少年の修業は続きます
流した汗は瀬戸川に、故郷への思いは焼き物に
熊本から出てきた少年は職人を目指して日々、修行に励み、いつしか立派な職人になったとサ
おしまい
以上、僕の妄想でした
ロケ地、瀬戸蔵ミュージアム
はいそうです、察しのいい方ならもうお気付きでしょう
何と今年も!愛知県は瀬戸市で行われたせともの祭りにやって来ました!
瀬戸といえばやはり有名なのが陶磁器。
あまりに有名すぎて陶磁器自体が瀬戸物と呼ばれるようになったほどです
そんな瀬戸物が大集合するお祭りがコチラ、せともの祭なのです
今回ももちろんあの子がいます!
おかっぱ頭でちょっぴり恥ずかしがり屋さん
だけど女子力は一級品、せとちゃんです!
去年の大阪ファン感謝祭にも来てくれていましたね
今年もせともの祭りに呼んでくれてありがとう!
そして彼!大きなお目目が特徴のふれきんちゃん!
本日は熊本県は長洲町からお越しいただきました。
彼の持ってる棒はふれ売り棒といい、商品名を言いながら歩いて売るための物です
ん?でも今日は持ってませんね?どこにあるんでしょう・・・
はい、隊長がちゃっかり持ってました
落とさないでくださいね?絶対落とさないでくださいね?(この後、落下)
今年も青空の下で皆にお名前を呼んでもらったり
お友達のワガママを叶えたり、と大忙しながらも楽しい2日間でした
いきなり瀬戸蔵ミュージアムに出没させていただいたり、風鈴を貸して頂いたり、瀬戸物の事を教えてくれたり、と色々とご協力いただいた瀬戸市の方々には感謝してもしきれません
また遊びに行きたいですね、隊長!
どちらかというと素焼き派、いきなり男子でした
サイドストーリー
こちらは瀬戸蔵ミュージアムに飾られている作品なのですが、九州出身の職人さんが作られたものだそうです
実は瀬戸には九州から焼き物を学びにたくさんの方が来られたそうで、
熊本出身の方だけで作られた会社もあるそうです
館長さん曰く、特に天草の方が多かったとの事
こうして熊本出身の方が別の地で残した作品が評価されてると、なんだかうれしくなっちゃいますね、隊長